第157回日商簿記検定を受験された皆さん、本当にお疲れ様でした。
試験は2021年2月28日(日)に行われたので、この記事を書いている現在(2021年5月2日)で約2ヶ月が経ったわけですが、結果はいかがだったでしょうか?
世間では簡単だと言われている3級でも約半分の受験生が不合格になる試験ですので、残念ながら今回は不合格となった方もいらっしゃるでしょう。
今回は、第157回日商簿記検定の結果考察ということで記事を書いていきたいと思います。
特に、2級に関しては毎回のように「難しすぎる!」と炎上しているので、このあたりを中心に考察していきたいと思います。
↓第157回日商簿記2級炎上の記事はこちら
【第157回日商簿記検定】各級の合格率を見てみよう
まず、第157回日商簿記検定各級の合格率を見ていきましょう。
推移が分かりやすいように、過去10回分の合格率も載せておきます。
実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
146 | 80,227人 | 40,880人 | 50.96% |
147 | 88,970人 | 35,868人 | 40.31% |
148 | 78,243人 | 38,246人 | 48.88% |
149 | 79,421人 | 35,189人 | 44.31% |
150 | 88,774人 | 38,884人 | 43.80% |
151 | 80,360人 | 44,302人 | 55.13% |
152 | 72,435人 | 40,624人 | 56.08% |
153 | 80,130人 | 34,519人 | 43.08% |
154 | 76,896人 | 37,744人 | 49.08% |
156 | 64,655人 | 30,654人 | 47.41% |
157 | 59,747人 | 40,129人 | 67.16% |
実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
146 | 43,767人 | 20,790人 | 47.50% |
147 | 47,917人 | 10,171人 | 21.23% |
148 | 48,533人 | 14,384人 | 29.64% |
149 | 38,352人 | 5,964人 | 15.55% |
150 | 49,516人 | 7,276人 | 14.69% |
151 | 49,776人 | 6,297人 | 12.65% |
152 | 41,995人 | 10,666人 | 25.40% |
153 | 48,744人 | 13,195人 | 27.07% |
154 | 46,939人 | 13,409人 | 28.57% |
156 | 39,830人 | 7,255人 | 18.21% |
157 | 35,898人 | 3,091人 | 8.61% |
実施回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
140 | 8,108人 | 716人 | 8.83% |
141 | 9,087人 | 873人 | 9.61% |
143 | 7,792人 | 846人 | 10.86% |
144 | 8,416人 | 783人 | 9.30% |
146 | 7,103人 | 626人 | 8.81% |
147 | 8,286人 | 487人 | 5.88% |
149 | 7,501人 | 1,007人 | 13.42% |
150 | 7,588人 | 680人 | 8.96% |
152 | 6,788人 | 575人 | 8.47% |
153 | 7,520人 | 735人 | 9.77% |
156 | 8,553人 | 1,158人 | 13.54% |
157 | 6,351人 | 502人 | 7.90% |
上記の結果でお分かりいただけると思いますが、3級と1級は比較的合格率が一定範囲内に納まっているのに対し、2級だけは40%台後半の時があったり10%台前半の時があったりと相当な振れ幅となっております。
また、今回の3級合格率は直近10回の中でもズバ抜けて高い数字になっており、比較的簡単な問題が多めに出題された印象。
では、以下からは皆さんお待ちかねの(笑)2級について詳しく取り上げていきたいと思います。
【取り上げずにはいられない】日商簿記2級の難化問題について
「第157回日商簿記2級の問題が難しすぎる!」という事で、受験生や講師の方の間ではかなり不満が出ていたわけですが、やっぱり結果として合格率もめちゃくちゃ低かったですね。。
というか、冷静に考えて
- 2級合格率 8.61%
- 1級合格率 7.90%
こんな数字になるのおかしいでしょw
もう少しで2級の合格率が1級の合格率を下回るところでしたよ。
過去の傾向を振り返ると、日商簿記2級は基本的に25~30%くらいが平均合格率となっておりますので、直近10回分を見返すだけでも、難易度が上がっている回が多くなってきているのが見て取れます。
合格率15%以下の回も出てますが、さすがに今回みたいに1桁合格率になってくると1級とほぼ変わらないですからね。2級というより準1級ってイメージw
傾向として以前よりも難しい問題が出てるのもあるのですが、やるべき事が多すぎる問題が出てくる確率が高くなっています。
皆さんそこで時間を費やしてしまって、結局タイムオーバーになってしまうというケースも多いようですね。
商業簿記の2問、3問あたりでこういったクセの強い問題が出る傾向にあるので、そのあたりの問題は注意深く見ておく必要がありますし、「この問題は時間かかりそうだな。。」と感じたら即後回しにするくらいでいいと思います。
日商簿記2級の独学合格は今まで以上に厳しくなる
ここまでの流れを踏まえて、管理人的には「日商簿記2級を独学合格するには、今まで以上に厳しくなった」と感じています。
直近10回の合格率を見ても20%を下まわる回も多くなってきており、難化は進む一方。
専門家である資格学校の講師の方ですら「これはちょっと。。」と苦言を呈するレベルになってきてるので、独学で挑むのはなかなか厳しくなってきていると思いますね。
日商簿記2級に挑戦するには通信講座なども検討した方がよさそう
これだけ日商簿記2級の難易度が上がってきているので、これから挑戦される方は通信講座などの資格学校を検討された方が良いかと思います。
通信講座などの資格学校では、こういった試験傾向をしっかり分析された上で対策を講じてくれるので、一人で勉強するよりは格段に対応力は身に付くでしょう。
中でもおすすめはフォーサイトですね。
難問回だった第156回日商簿記検定2級の合格率は全国平均の3倍超という実績もありますし、「eライブスタディ(生配信講義)」で最近の傾向が確認できるのも強みです。
その他、学習初心者にも分かりやすいフルカラーテキストやハイビジョン撮影で見やすい講義動画など魅力がいっぱいの通信講座ですので、ぜひ一度検討してみて下さい^^
当サイトではフォーサイトの解説記事や、その他2級おすすめ通信講座のまとめ記事もご用意しておりますので、こちらも参考になれば幸いです。
日商簿記2級に独学で合格するための条件
日商簿記検定2級の難易度は確かに上がってきていますが、中には独学で合格されている方もいらっしゃいます。
もちろん、全員が通信講座などを利用した方が良いとも思いませんし、独学で合格できるならそれに越したことはありません。
管理人的には、独学で日商簿記2級に合格するには以下のような条件が必要だと思っております。(あくまで主観です)
- 経理部などで働いており、簿記の知識をすでにお持ちの方
- 勉強するのが全く苦じゃない方
- 独学で資格取得をした経験がある方
上記に当てはまるような方は、独学でも日商簿記2級の合格を目指せると思います。
逆に、これらの項目に1つも当てはまらない方は少々道のりは険しいと思うので、通信講座などの資格学校を上手に使うのがベターでしょうね。
私は経理部で働いて7年になりますが、さすがに今回のような問題を出されたら対策なしではちょっとキツイです(苦笑)
まとめ
この記事では、第157回日商簿記検定の結果考察を書いてきました。
記事内でも取り上げましたが、近年2級の難易度がワケわからないことになってきてるので、試験対策も変えていくべきだと思います。
まぁ次回の第158回からはネット試験に合わせて試験時間も90分に短縮されるため、難易度も少々マシになるかもしれませんが、こればっかりはフタを開けてみないと分かりません。
あまり期待はせず、最近の難易度のまま続くことを想定をして、しっかり対策をしておきましょう。
本文中でお伝えしたように、合格率の高いフォーサイトなどの通信講座を活用するのもおすすめですよ♪
\前回の2級合格率は全国平均の3.14倍!/