簿記の資格は持つことによって様々なメリットがあります。
仕事として活かせるのはもちろんの事、日常生活でも役に立つ場面がある非常に便利な資格です。
「簿記なんて持ってても全然意味ないよ~」という声もネット上でちらほら見かけたりしますが、簿記を持っている管理人自身が身をもって役に立っているのを体感しているので、そんな声は一旦無視してこの記事を見てもらえればと思いますw
では、簿記の資格を持つことで得られるメリットのお話をしていこうと思いますので、一緒に見ていきましょう!
メリット①:就職、転職が有利になる
まず、誰もが思い浮かぶメリットとして就職、転職が有利になるということが挙げられます。
経理部などの事務職への就職はもちろんのこと、営業職としても簿記の資格を持っていると企業へのイメージは変わります。
営業職の方でも簿記資格で出てくる営業利益や、経常利益、粗利益など営業していく上で欠かせない内容が試験に出てきます。
そこを理解している人と理解していない人とでは、会社側としても戦力として計算できるか否かという判断基準のひとつになってきます。
私自身転職の経験がありますが、某ハ○ーワーク(ほぼ丸わかりw)で募集されている中には、【日商簿記3級以上の取得が必要】と記載されている会社が多いと感じました。
管理人のそういう経験をふまえても、企業側が簿記資格を取得している方を採用したい人材としているということがおわかりいただけるかと思います。
これは職種によりますが、やはり簿記3級よりもさらに難易度の高い簿記2級を持っている方を採用したいと考えている会社も多いかと思います。
確かに転職では資格よりも経験者の方が即戦力になるという事もあるかもしれませんが、経験がなくても簿記資格を持っていれば企業へのアピールになりますし、経験があったとしても簿記資格がないと応募すら出来ないこともありますので、簿記資格がどれだけ重宝されているかわかりますね。
メリット②:仕事だけでなくプライベートにも役立つ
簿記で得た知識は仕事だけでなくプライベートでも役立ちます。
簿記資格では試算表を見たり利益を見たりと、勉強をしないと理解することが難しい部分もありますが、そこを理解し資格を取得できたとき、他社の会社状況などを数字で捉えることが出来るようになるので、その会社が経営が安定している企業なのか、それとも少し危ない会社なのかということまで見えてくるんです。
これは興味ない方にはあまりなじみないかもしれませんが、株をする人は財務諸表が読めないとどの株を買えば儲けられそうかということがわかりません。
何も知識が無い人にはこうした投資は勇気のいる事かと思いますが、根拠を持って会社経営の状況がわかれば小さい金額からでも投資をする事ができます。
そういう意味では株などの投資を行っている、またはこれから投資しようとしている方にとっては必須の資格といえるでしょう。
また、こういった数字で会社の経営状況が分かれば、応募して入社した会社がすぐに倒産してしまったという困った状況を回避することもできますし、そのあたりの見極めもできるようになります。
他にも、家庭というのもひとつの小さな会社と思って家計管理を考えることができます。
私自身、稼いだお金は即座に使い切ってしまう荒々しい性格だったのですが、簿記資格の勉強をし、資産、負債、お金の流れというのを理解できるようになってからは自分でしっかり計画を立てることができるようになり、今では貯金もできるようになりました!(まぁこれはレベルの低い話ですがw)
このように、簿記は会社で仕事として使うだけでなく、プライベートでもその知識を活かすことができるんです。
メリット③:色々な資格、職業(仕事内容)のステップアップにつながる
次に、簿記資格を取得することで色々な資格のステップアップにつながるというメリットがあります。
簿記資格を取得することで他の資格、例えば税理士資格やファイナンシャルプランナー資格、公認会計士など簿記の取得から様々な資格を目指すことが出来ます。
簿記3級を取得できれば2級、そして1級から税理士といったように職業のステップアップをすることも可能です。
というか、そもそも税理士試験には受験資格があり、条件を満たしていない方は日商簿記1級、もしくは全経上級を取得することによって受験資格を得られます。
- 大学、短大、高等専門学校を卒業し、法律学または経済学に属する科目を1科目以上履修している
- 修業年月が2年以上で、総授業数が1700時間以上の専修学校の専門課程を修了し、法律学または経済学に属する科目を1科目以上履修している
- 弁理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士・不動産鑑定士としての業務を通年で2年以上従事している
- 行政機関における会計検査などに関連する事務に通年で2年以上従事している
- 日商簿記検定1級合格者、全経簿記検定上級合格者である
他にも受験資格はいくつかあるのですが、まぁ大学で法律系、経済系の科目を履修していない方については日商簿記1級の取得というのが比較的難易度はやさしい方です。(※上記にも出ている通り“2年以上”という期間での縛りも多いので余計に)
税理士のみならず、様々な資格を取得したりステップアップすることによってさらに仕事の幅が広がり、その分お給料にも反映してくる可能性ももちろん上がるでしょう。
たくさんの資格を持っていればいいという事ではもちろんありませんが、自分が勉強し、学んだことが資格として証明できれば会社へのアピールにつながることは間違いありません。
会社側がそれを評価してくれれば、やりたかった仕事を任せてもらえたりするかもしれませんし、自分の可能性を広げるためにも簿記資格を取得するといいかと思います。
メリット④:社会の仕組みがわかる
上記に書いてある事を読んですでにおわかりの方もいるかと思いますが、簿記を勉強すると社会仕組みや流れがわかるようになります。
どういう流れで商品を仕入れて、どういう方法で支払う事が出来るのかといった事や、仮に自分の会社の経営が傾いた時にどういう方法をとる事が出来るのかといったことまで分かるようになってくるので、そういった社会の流れや仕組みがすんなりと理解できるようになります。
特に簿記資格のステップアップで多く見られる税理士資格を取得すると税金の事もわかるようになりますし、会社だけでなく世の中のお金の流れをふかんしてみられるようになります。
もちろん税理士資格を取得しなくても、簿記資格2級、3級を取得していれば会計事務所や税理士事務所で働ける可能性は高くなりますし、そこで学べることもたくさんあるでしょう。
税金は勉強をしている人や難しい手続きをすればするほど安くなるように出来ています。
会社の税金についてもそうですが、例えば自身で確定申告をされる方、災害に遭った方など個人としても税金が安くなる方法がありますし、その全ての始まりは簿記資格からではないかと私は思います。
メリット⑤:夢が叶う可能性がウンと高くなる
最後にとても大きな話になってしまいますが、将来自分のお店を持ちたいと考えている人、会社を経営したいと思っている人にとっては簿記資格というのが将来の夢への第一歩になるかと思います。
簿記3級相当の知識があれば、目安として個人店を経営することができると言われています。
もちろんお店を開くというのが簿記資格の知識だけで出来るものではないかもしれませんが、開業から仕入れ、売上や経費についての経理に関しては人を雇わず自らすることが出来るかと思いますし、そうなると必然的にその分の人件費が浮きますよね。
そしてさらに知識を深めて行くことで、社長業としての成功も夢ではないかと思います。
私も「自分でお店を持ちたい!」って思ったことがキッカケで簿記資格を目指した経緯がありましたので笑
このように自分の可能性を広げていけることで将来の夢にも近づくことが出来るのではないかと思います。
簿記資格で得られるメリットまとめ
ここまで簿記資格を持っているメリットを記載してきましたが、あなたが魅力的に感じるメリットはあったでしょうか?
簿記資格の取得に関しては特にセンスや特殊な才能というのはなくてもできますし、努力が結果として結びつきやすい資格試験だと思っております。
女性の方であれば結婚、出産を機に退職したりブランクができたとしても、事務職や経理業務という、知識があればこそできる仕事というのがありますので、簿記資格という強みを活かして社会復帰をするのも難しくはないかと思います。
中小企業での経理職の方は資金繰りについてや、会社のお金の入口から出口までを1人で処理される方もいますし、そういった方はきっと簿記資格を持っていることで会社の方から、任せよう!と思ってもらえていることでしょう。
上記に書いた事を読んでいただいて感じられた方もいるかとおもいますが、簿記資格は万人に必要な資格ではないと思います。
しかし、この記事を読んでみて少しでも簿記資格を持っていることにメリットを感じられた方は、簿記資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。